サイベリアンって、どんな猫?
琥珀と暮らして1年で分かったこと

「サイベリアン」と聞いて、すぐに姿が思い浮かぶ人は、まだそれほど多くないかもしれません。ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンと並んで「森林系大型長毛種」の一つに数えられる、ロシア原産の猫です。
琥珀と暮らして1年と少しが経ちました。一緒に過ごしてみて、ようやく「サイベリアンってこういう子なんだな」というのが見えてきたので、まとめてみます。
ロシア生まれの長毛種
サイベリアンは、シベリアの厳しい寒さの中で自然発生したと言われている品種です。雪のなかで暮らせるよう、被毛は3層構造(オーバーコート・ミドルコート・アンダーコート)になっていて、ふっくらと豊かなのが特徴です。
抱きあげると、見た目以上にずっしりとして、もふもふ。冬のあいだ、人間用の暖房がいらないんじゃないか、と思うことが何度かあるくらいです。
大きさ・体重
サイベリアンは中型〜大型に分類されることが多く、オスで5〜8kg、メスで4〜6kgくらいになると言われてます。成長もゆっくりで、4〜5歳くらいでようやく完成形になるんだとか。
琥珀(メス)はちょうど1歳半で4.5kg。ここからまだ少し大きくなる予定です。個人的には、成長スピードが思っていたより早くて驚きました。お迎えした時点(生後約2ヶ月半)はまだ本当に小さかったのに、半年もしないうちにぐんぐん大きくなって、「あれ、もうそんなに?」と感じることが多かったです。
性格はおだやかで甘えん坊
これがサイベリアンの最大の魅力かもしれません。見た目は堂々としているのに、性格はとても穏やかで、人懐っこい子が多いそうです。家族には甘えん坊、知らない人にもそれほど警戒しない、犬っぽい性格、と言われることも。
琥珀はおっとりマイペースで、急いで動く姿をほとんど見ません。鈍臭いところもあって、ジャンプの着地でずっこけたり、おもちゃに空ぶったりする瞬間が、たまらなく愛おしいです。
特に驚くのが、初対面の人への対応。一般的に猫は知らない人が来ると隠れたり警戒したりするイメージがありますが、琥珀は逆で、来客があると自分からそっと近づいていって匂いを嗅いだりすりすりしたりします。お客さんに「猫ってこんなに人懐っこいの?」とよく驚かれます。犬っぽい、とはよく言われますが、実際にそのとおりだと思います。
忘れられないエピソードがあって。先日うちに友達が遊びに来た時、琥珀はまず友達の 靴下をクンクン し、そのあと 夫の足はスルーして、友達の足元で「にゃーん」と甘え鳴きを始めたんです。夫はそのとき完全に 「えっ…誰…?」 という顔で、本気で嫉妬していました(笑)。サイベリアンは家族にも甘えるけど、新しい人にも分け隔てなく甘えに行く、というのが琥珀を見ていてよく分かるエピソードです。
鳴き分けがすごい(相手によって声を変える)
1年暮らして気づいた琥珀の特技が 「鳴き分け」。これはサイベリアン全般というより琥珀の個性かもしれませんが、夫と私で鳴き方が明確に違うんです。私には甘え鳴き寄りの「にゃーお」、夫には少し短めの「にゃ」。完全に使い分けています。
さらに状況によっても鳴き分けがあって:
- 挨拶(帰宅時など) — 短く「にゃっ」
- 甘えたい時(撫でて欲しい・遊んで欲しい) — 長めに「にゃーーん」
- ごはんの催促 — やや高音の「にゃっ!にゃっ!」
サイベリアンは比較的おしゃべりな品種だと言われますが、鳴き声自体は大きくなく、控えめでかわいらしいトーンです。マンションでも騒音にならないレベルで、これは個人的にすごくありがたい。
運動量は意外と多め(セリアのトンボが最強)
「おっとり」と書きましたが、運動量自体は 意外とあります。特に好きなのが 追いかけっこ。私が「追いかけるよ〜」と言いながら廊下を走ると、嬉しそうにダッシュで逃げて、振り返って「もっと?」という顔をします。1日に1〜2回、こうして家中を走り回る時間が必要っぽいです。
おもちゃの好みについては、ひとつ重要な発見が。セリア(100均)で買った「トンボ型のじゃらし」が、ぶっちぎりで一番のお気に入りです。シンプルなビニール製のトンボなんですが、これを振ると目の色を変えて飛びついてくる。
逆に、最初に張り切って買った 3,000円〜5,000円の高級おもちゃ(電動で動くやつとか)は、最初の数日で飽きてしまって、いまはほとんど見向きもしません(笑)。「猫のおもちゃは100均で十分」というのは、サイベリアンに限らず広く真理かもしれません。
食事の好み:ドライ派・チュール最強
琥珀の食事の好みは:
- ドライフード派 — ウェットも食べるけど、ドライのほうが食いつきが良い印象
- 銘柄にあまりこだわりがない — その時々のロイヤルカナンやヒルズなど、変えても普通に食べてくれる
- チュールは絶対外さない — 「ちゅ」と袋を開ける音だけで全速力で飛んでくる
食にうるさくない子で、本当に助かっています。「うちの子はこれしか食べない…」という話をよく聞きますが、琥珀はそういう神経質さがなく、おっとりした性格そのまま、出されたものを淡々と食べてくれます。
お風呂は1〜2ヶ月に1回(水とドライヤーが苦手)
長毛種なので、定期的なシャンプーは必須。我が家は 1〜2ヶ月に1回 のペースでお風呂に入れています。ただ、サイベリアンは「水が好きな品種」と言われることがあるんですが、琥珀は水が普通に苦手。シャワーを当てると目に「やめて〜」という訴えが浮かびます。
もっと苦手だったのが ドライヤー。子猫の頃は風と音が怖くて、お風呂よりドライヤーで暴れてしまっていました。今は慣れて静かにしていてくれますが、最初の数回は本当に大変だったので、これからサイベリアンを迎える方は 子猫期からドライヤーに少しずつ慣らす ことをおすすめします。
健康管理で気をつけていること
1年暮らして、特に意識している健康管理ポイントです:
- 人間のごはんは絶対に与えない — どんなに「ちょうだい」されても徹底。塩分・玉ねぎ・チョコなど猫に有害なものが多すぎる
- 水を飲ませる工夫 — 猫(特にサイベリアン)は腎臓が弱い傾向があるので、水分摂取がとても大事。我が家は 流れる水(自動給水機)+陶器のお椀+寝室前の小皿 の 3箇所 に水を置いています
- 動物病院での健康診断 — 年1回は血液検査込みの健康診断。サイベリアンは肥大型心筋症(HCM)のリスクもあるとされるので、心臓の状態もチェックしてもらっています
アレルギーが出にくいだけで「健康面で楽な品種」というわけではないので、長く一緒に暮らすために、若いうちからの予防的な健康管理を意識しています。
アレルギーに比較的やさしい
サイベリアンは、猫アレルギーの原因物質「Fel d 1」というタンパク質の量が、ほかの猫種より少ない傾向があると報告されてます。「比較的」なので個体差は大きく、絶対ではありませんが、これを理由にサイベリアンを選ぶ人もいるそうです。
実は私もそのひとりで、猫アレルギー持ちなんですがサイベリアンなら暮らせるのでは、と思ってお迎えを決めました。実際に1年以上一緒にいて、薬なしで普通に生活できています。詳しくはこちらの記事に書いたので、アレルギー持ちの方はぜひ読んでみてください。
お手入れのコツ
長毛種なので、ブラッシングは欠かせないです。週に2〜3回、できれば毎日少しずつ。換毛期(春・秋)は抜け毛がすごいので、ペット用のラバーブラシやコームが大活躍します。
とにかく毛量がすごい。3層構造のコートがあるぶん、抜け毛の量も相当なもので、換毛期はコロコロが毎日必要です。フローリングをさっと見ると毛の塊があちこちに…というのも日常です。我が家では自動掃除ロボット(Eufy)に大活躍してもらっています。
琥珀は、ブラッシングをおとなしく受けてくれるタイプで助かってます。サイベリアンは比較的お手入れがしやすい長毛種、というのも個人的な実感です。
まとめ
もふもふで、おだやかで、人によりそってくれる。見た目のインパクトと、性格のやさしさのギャップに、毎日小さな感動があります。
「次に猫と暮らすなら、また絶対サイベリアン」と、もうすでに思っています。
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